2011年05月10日

リトルレトロスペクティヴはポジティヴパースペクティヴ。

こんばんは、
エベレストライブラリスタッフブログの者(散髪済)です。

COMITIA96、大盛況でしたね!
僕も中野区野方なる町から心眼で見守っておりましたが、大賑わいでしたよ!

漫画ファンの皆様、
お疲れ様でした(ランドリーサーヴィスまで建物内にあるようなルクスキラキラ高級マンションの初老のフロント係風の優しい微笑みで)!
作家の皆様、
ご苦労様でございました(お給料袋を受け取るお団子ヘアーの初老の妻風の優しい微笑みで)!

そして、遠路遙々でしょうとそうでなかろうと、わざわざお越しいただいた上にお買い上げいただいた皆様、
本当にありがとうございます!
お部屋にさり気なく飾って置いて、
遊びに来たお友達が「何これー」と手に取ったならどんどんレコメンドして下さい!

さて、関根さん、今回も幾つかの作品を販売させていただきました。
相変わらず、製本がアレな感じで大変申し訳ありません。
「お風呂から上がったら読もうっと」っていう具合にちゃぶ台の上にパスッと放っていただいて、
お気軽にお楽しみいただけたらと思います。

『タグレッツ』。
実はこのタイトルを考えたのは僕なんです!
僕、っていうか、ボクです!(お坊っちゃん風)
江戸っ子はお蕎麦を食べることを「そばをたぐる」なんて云いますね。劇中にもナレーションにあります。
その「たぐる」と小さな可愛さを出すための「let」(pigは豚、に対してpigletは子豚)を足しました。
そののち、調べてびっくり!
letにはlet it be等からも分かるように、そのままにしておく、みたいな意味があります。
体の力を抜いて為すがままにすると、おならが出ることってあると思います。
そんな中、「let off」には「屁を放る」という意味もあったのです!
予想外、計算以上、もっともっと内容に添ったタイトルとなりました。
手繰り寄せては放出する、キャッチアンドリリースな感じ、
まさに人生や世界そのものでもあるなあ、と仰々しい主題も読み説けてしまうのですね!
良いタイトルです!

何故主人公の名前は白石なのにナレイターに茗荷谷とアナウンスされているのか。
これは関根さん自身の音声解説によると、落語家さんから来ているそうです。
大体、大半の名字というのは地名、或いは住んでいた辺りの様子から名付けられていますよね。
僕やあなたは、どうでしょうか。
オランダ人の名前がとても分かり易いです。
オランダ人の名字は「ヴァン」が付いていることが多いですが、
これは「の」とか「から来た」みたいな意味なのです。
そんな「van」の後に固有名詞(地名)や一般名詞(辺りの特徴)が付いている訳です。
『ブラッドダイヤモンド』のヴァン・デ・カープ社、de kaapはthe cape、つまりご先祖は岬に。
『ヒート』のヴァン・ザント、zantはsand、つまりご先祖は砂地に。
そういう意味ではこの白石さんだって、いつ茗荷谷さんと呼ばれてもおかしくない。
移動して、住んで初めて、名が生まれる、そう考えると実に面白いものですね。

因みに僕の父方の祖父母は山形と秋田の出身ですが文京区本郷に住んでいたので、
お父さんもお母さんも僕も妹も、「本郷のおじいちゃんおばあちゃん」と呼んでいました。
まさにそれがこれですね!
茗荷谷と同じ、文京区ですし。何かとご縁が巡る文京区です。

隅子さん、
初見、ページを捲ってこの娘っこが視界に飛び込んで来た刹那には、
その台形のまなことスキージャンプ台のようなまつげに、うおっ、こいつぁ、っと思うわけですが、
不思議なことにページを繰るごと繰るごと、
だんだんと可愛く思えてくるのですから、全くもって神秘なものです。
漫画のマジックですね。
ガラナみたいな癖のある魅力が全開の人妻ヒロインです。

主人公の頼れる親友、作並は、ミッドフィルダーですね。
中盤でパス回しが繋がらないようでは大人のサッカーとは云えません、
その点で作並はしっかりと前を向いてプレイし、
物語のビートを変え、リズムを保ち、
茗荷谷(白石)を前線に走らせましたね。

そんな『タグレッツ』は著者お気に入りの自信作です。まだ読んでいないよ、という方は、
ご連絡お待ち申しております!

『惑星manus』COMICロケットvol.2収録。
とても大きなメッセージが込められている作品です。
「マヌス」とはマニュファクチュアやマニュピレイターなんて言葉の語源にもなっている、
ラテン語の「手」の意味から来ています。
マックス・マヌスというノルウェーの伝説的な反ナチスのレジスタンス青年は小銃を手に取った訳ですが、
この作品の主人公は小銃を下ろしていますね。ねるとん風に云えば「武器よさらば状態」です。
それはさておき、僕としては、主人公の妹が持っているお人形さんが可愛い、の一言に尽きます!
あと、あの宇宙人たちの頭の後ろがどうなっているのか謎ですね。
どうなっているのかな、首の後ろに、て、手首が、ええと、と想像し出すと、
サイケデリックな蛍光ショッキングピンクの油色水がうねるイメージが脳裏に浮かぶくらい、
不思議な気分になります!

『まりちゃん』と『もっとまりちゃん』は相変わらずの人気作です、ありがとうございます!
読み易さ、淡々と語られる女子の心理、絵柄がお馴染みな感じで王道、定番感がありますね。
お蕎麦屋さんの玉子丼って感じです。
『もっまり』では前作のヴィランだったお母さんが一コマだけ描かれていて、
あたかも『ダークナイト』の冒頭にサラッと登場するスケアクロウのようで、
まりちゃんユニヴァースの世界観の広がりと奥行きを感じさせてくれますね。
僕の個人的な野望/ミッションとしては、
関根さんに発破を掛けてゆくゆくは是非とも『まりちゃん3(仮題)』を書いてもらう、
というところでしょうか。

お馴染み『ママール』は、唯一、帰りの電車では読み切れないでありましょう長編漫画です。
哲学の旅をし、絵を描きながら人生を映すママール、
ママールは一見ぼんやりしているのに頼り甲斐のある奴です。
一番作者自身が投影されているかも知れません。
そうして完成度が高いのですから、関根漫画、これはまだまだ期待出来ますぞ! ですな!

棚浜さんは相変わらずおりんごを配っていますね。
『くばりんご』、ほのぼのオフビート、みつりんごのようにこっそり甘みも潜んでいますね!

嗚呼、にしてもあれですよ、こんな具合で「H」時代の関根さんの漫画もレヴューしたいものです。
ロッキンオンさん、良かですかね?
うーん、どうなんでしょう。
もし宜しければエベレストライブラリで単行本を出したいです。

さて、今後も関根さんは、
マンハッタン島の電飾煌めくベーカリーでゴテゴテした色彩とふんだんなお砂糖の甘いパンをあれこれ手に取るくらいの情熱で、
新たなる作品の創作に手を出してゆきますので、
今後ともご愛顧、ご声援の程、どうか宜しくお願い致します!

さて!
以下に書き並べ立て贈り届け申しますは、関根さんからの直打メッセージです!



コミティアの2日後、仙台に帰省しました。
高速バスで行ったので、各サービスエリアでおみやげなどを買い、
売り上げはすべて宮城、福島、岩手で使わせていただきました。

お買いあげいただいた皆さま、本当にありがとうございました。

2月に描いた『くばりんご』にもチラと仙台が出てきます。
何がおきても、何もおきなくても、仙台はただひとつの故郷ですから。
これからもマンガには仙台が出てくるでしょう。

2011年5月9日 関根美有



盛岡じゃじゃ麺最高、宮城大好き、ままどおる美味しい、赤べこ可愛い、これ鉄則、エベレストライブラリ。
posted by エベレストライブラリSTAFF at 07:01| Comment(0) | 日記
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