2011年05月14日

FASTEN ON:(OH FOR)FASTFOOD。

こんばんは、
エベレストライブラリスタッフブログの者です、チャームポイントはえくぼです。

前々々回のブログの続きです。すっかりぽっかりとポカスカ間が空いてしまってごめんなさい。

日本マクドナルドハンバーガー創業40周年記念でビッグマックが200円だった、
2月25日から3月3日の間、
ビグマカソン(bigmac-a-thon)、つまりビッグマックマラソンをしました。
ビッグマックマラソンって何?
ビッグマックマラソンってどうやるの?
知りませんよ、そんなこと。
此処に書くのはあくまで僕なりのビッグマックマラソンです。
人の数と、ビッグマックの数だけ、ビッグマックマラソンのスタイルはあると思うんです。
皆様も皆様なりに、ビッグマックを愛でてやって下さいね。

僕のビッグマックマラソンは、一週間に渡って、ビッグマックを毎日一個は食べる、
というだけのものです。
早いお話が、はっきり言って、ただの食事です。
でも、ビッグマックに次ぐビッグマック、ビッグビッグマックマックランランラン、ちゅうことで、
すぐに飽きるかもね、と思いきや、思いの外、飽きないんです。
一日三食すべてではないとはいえ、毎日同じものを必ずひとつは食べていた訳です。
それなのに、一日目の一口目の歓びに較べても、七日目の一口目の歓びは全く遜色なく、
ぴっちり肩を並べていました。双子みたいに大体そっくりでした。
このことから、僕は、シリアスに、ビッグマックの奥深さと美味しさに感動したのです。

day 1 FRIDAY 鮮魚搬入口付近
何の変哲もないお昼休みに、どうということはない建物の陰の道端で、
一休みして最初のひとつを食べました。
出先でハンバーガーを食べるのは久方振りです。
はっきり言って、びっくりする程に美味しかったのでした。
嗚呼、ハンバーガーは何だか、とっても完成されている、僕はいつもそう思うのです。
みんなって食べている間はどんなことを考えているのかな、
そんなことを考えながら、空や町を眺めてハンバーガーを囓ります。
物見遊山で野外にてサンドウィッチやおにぎりや手作りのお弁当、ひと味違うとしばしば言われます。
この時も、決して愉快な時間ではなかったのに、ビッマひとつで風景が変わるものでして、
素晴らしい静物油絵のように特別な存在、味のある題材になる、というか、
とにかくとっても満喫出来ました。
いつもと違う場所、風景の中で食べるということは思っている以上に添えるのかも。
美味しいビッグマックで火蓋を切ることが出来ました。
テープカットをしていたのなら、「記念にそのテープ貰っちゃっても良いすか」、
なんて言っちゃっていたかも知れません、なんか、市長的な人に。
初日ということで作り手側さんの気合いが入っていたというのもあるかも知れません。

day 2 SATURDAY お母さんのおこた
村上龍さんの『五分後の世界』に出て来る、
地下日本国のマツザワ少尉のお家やサカグチ夫妻のお家にそっくりな、
要するにちょっぴり殺風景でミニマルでレトロフューチャリスティックな、
新しい引っ越し先の実家に行きました。
お母さんがビッグマックを買って来てくれました。
「昨日も食べたけれど美味しいから良し!」僕はカメラ目線でウインクしました。
お母さんはその日、風邪気味で疲れていて、こたつでうたた寝を展開。
僕はひとりでビッグマックをムグムグ食べながら、TVを観ていました。
そうしたら驚いたことに、TVでマクドナルドの歴史特集みたいな番組が!
いとうあさこさんとアンジャッシュ渡部さんとサバンナ高橋さんが、
マックにまつわる想い出を語ったり、懐かしの限定メニューを振り返ったり。
『ターミネーター2』公開と同年1991年発売のチーズかつバーガーを特別に作ってもらって、
食べていました。それを眺めながらビッグマックを食べた僕です。
70年代以降の日本生まれさんにとって、マックにはきっと、子供時代の想い出ありありです。
例えば僕の友人のメグボンさんも、
お姉ちゃんのバレエ教室だかピアノ教室だかがある夜は、
毎週ボキャブラ天国を観ながらチキンタツタを食べていたことをくっきりと思い出す、
とチキンタツタ限定復活の週にトマト色のフランス車のハンドルを握りながら言っていました。

day 3 SUNDAY 旅先の店舗内の壁際カウンタ席
この日の僕は中古DVDを探す旅に出ておりました。
僕にとってこれは、
宣教師が布教の為に割りと動きにくそうな修道服で崖や滝を登るミッションに似ているのです。
過酷で情熱的で、生き甲斐なのです。
その旅の途中、川向こうのざっくりとした町で、マクドナルドのゴールデンアーチを見つけました。
実はビッグマックマラソンを始めていることにしようと心に決めたのはこの瞬間です。
今週毎日食べてみようかな、僕に出来るだろうか。そんな気持ちでしたがとにかく三つ目へ。
スーパーマーケットに併設された小型店舗です。
なんか好きなんです、このタイプの片隅抱き合わせ店舗が。可愛い感じがして。
ブロック遊びのミニチュアな世界っぽい彩り鮮やかさと華やかさとコンパクトでハンディでユースフルな雰囲気が。
カウンタで食べました。
カウンタっていうと、何となく、ナッツを摘みながら、バーテンダーと話しながら。
でもこのカウンタの目の前は壁です。
さり気ないお花や謎の絵画が飾ってあるような。
三日目ともなるとちょっとあれかな、と思いきや、やっぱりお腹も減っていることですし、
手が進む進む!
そろそろ店舗ごとの味の微妙な違いが判りそうで、判らないようなそんな感じで。
食べ終えて、トレイを手にお片付けにいそしむ訳ですが、
ゴミ箱の、あ、いえ、ダストボックスのお口がひとつしかないのです。
あっれー大概は燃えるゴミー燃えないゴミー氷マニアの蟻地獄ーみたいになってなかったっけかー、
そう思ってキョロキョロマゴマゴしました。
キョロマゴしている僕と、レジスタのカウンタの向こうに立つ女性店員の目が合います。
「江戸の町娘」役なんかが抜群に似合いそうな、
持ち前の明るさと親しみ易さの二刀流という風情のその女性店員が脱兎の如く駆け付けてくれました。
そんな彼女なのですが、目が合って、
「あっ」って顔をして飛び出した瞬間、レジスタのカウンタの角に膝をぶつけたらしく、
ガッ! という痛烈な音が響き、その女の子は天を仰いで「ぐっ!」っていう表情をしたまま、
ジョギングみたいな両拳グーを湛えてピッチ走法で来てくれました。
「大丈夫すか」
「はい、すみません」少女漫画のような照れ笑い。
「あの、カップとストローの分別するところって」
僕の質問にその方は、右斜め上に両目を送って言葉を探します。左脳を使っているのですね。
「当店、……そういうの、ないんで」
そう言って何とも可愛らしい笑顔を繰り出しました。
伝わりますか、この感じ。
「当店」というビジネスライクな言葉遣い、足すことの、
「そういうの、ないんで」というフランクな言い回し。
絶妙のブレンド!
僕はお店を後にしながら確信しました。これは面白いぞ、今週はビッグマックマラソンをしよう。

day 4 MONDAY 路上
この日この時、時間がなく、急いでいたので歩きながら食べてしまいました。
大変お行儀が悪いです、ごめんなさい!
スタコラ歩いて、目的地に着く前に食べ切ろうとして頑張って食んでいました。
お食事には様々な楽しみがありますが、
時にはこのように粗雑に荒々しく手早く食べるのもまた独特の爽快感があるものです。
そしてビッグマックはやはり美味しくて。
そうしたらまさか、向かいからベーさんという兄貴分の方が歩いて来るではありませんか。
要するに知人と遭遇してしまったのです。
「なんか、お見苦しいところをすみません」
「いや、なんつうかその、……すっげえ美味そうに見えた」
ベーさんは何故か少し照れたようにそんなことを仰るのです。
ご飯を美味しそうに食べる人っていると思うのです。
例えば軽音楽部の先輩のドラマーの人(自転車のチェーンカヴァーのところにLUNA SEAのステッカーを貼っていた人です、今そのお話は関係ないですが)とかがそうでした。
しばしば「美味そうに喰うね」と言われる、とご本人も仰っていました。
僕はチマチマと食べるし、とにかくゆっくりモタモタと食べるので、
今回のこのようなことを言われたのは、初めてでした。
良く分からないのですが、嬉しかったのです。
もしかしたら、キーワードは「ワイルド&スピーディ」なのかも知れません。

day 5 TUESDAY 雨の日のリヴィングルーム
うらぶれた駅ビルの片隅にある少し古めの店舗でお持ち帰りをしました。
電車の音が軋む町、ひび割れたタイル、ポスターを剥がした跡の残る灰色の壁、
狭い歩道につららのように時折突き出ている放置自転車を避け腰をくねらせながら行き交う人々、
その雑踏と傘の群れ。
マクドナルドの中は明るくて色彩に溢れています。
男女一組みの店員さんが横並びで夫婦漫才のようにシュルッ、っと立っており、
小刻みに跳ねるボールのように揚々と待ち構えています。
雨の日にお持ち帰りをすると水を弾く素材の袋につめてくれるのですね。
のっぽの男性の方が「気を付けてお持ち帰り下さいませっ」
とだいぶ心の籠もった声で、紳士的且つ親身な感じで言って下さいました。
僕は、普段なら店員さんの良い接客とか悪い接客とか、そんなに気にしないのですが、
凄く良いものは凄く良い、ということには変わりないのだな、と驚いたくらいです。
「うん! 絶対に気を付けて持って帰らせて下さい、逆にあなたの為に!」
そんな風にまで思っちゃったりなんかして、やがて無事に帰宅しました。
まだ二月だったし、雨も降り頻る宵の口でしたから、すぐに冷め始めていたのですが、
心の中は温かでした!
5 down, 2 to go.

day 6 WEDNESDAY 夜食と呼んでしまえる時間帯のリヴィングルーム
帰りしな、ビッグマックを当然のように買ってゆき、お家で少しくつろいで、
お風呂上がりに、ビールを呑みながら、ビッグマックを温め直して、おつまみにしてしまいました。
一週間食べるのなら何処かでこれをやりたかった。
チーズも刻みオニオンもパティもビッグマック特有のサウザンアイランド風ソースも、
これがまたビールに合うんですね、こうなって来ると。
明日でいよいよゴールです。

day 7 THURSDAY 電飾テラス
僕は木曜日に生まれたのですが、そのことが影響しているからか単なる偶然か、
木曜日は何となく好きです。
いよいよ最終日です。
夜、年がら年中豆電球でデコレーションが施されている、坂の上の店舗へ。
ビッグマックをLLセットにすると、フードストラップ2がおまけで付いてくる、
というキャンペーンもやっていましたが、これもこの日で終わりだったと思います。
最後だったし、フードストラップ2も持っていないものが幾つかあったので、
LLセットにしました。
此処の店員さんはおにいさんばかりで、
全員が合宿でお風呂や釜の飯を共有した日々を潜り抜けて来た野球部員であるかのような、
妙な連携がありました。
LLセットを注文すると、兄貴分っぽい店員さんが弟分っぽい店員さんに合図を送ります。
すると弟分の方の店員さんがレジスタの隅っこの壁際で慌てて段ボール箱を開封し、
笛ガムのように長い綴り状になっているフードストラップ入りの袋をベラベラッと取り出し、
一番端っこのひとつをヂャッ、っと切り取り、トレイに置きました。
フードストラップってああいう風になっていたんだー、と思いました。
最後だから、バチェラーパーティのヤッピーたちが、踊り子を呼んじゃって大波乱!
みたいなドタバタ喜劇に巻き込まれるやもと思いきや、
特に何事もなくしっとりと終了しましたが、これぞリアリティですね!
肝心の、最後のビッグマックも、とても美味しかったです。
七日目木曜日一口目の歓喜は、約150時間前の金曜日の一口目と比べて何ら遜色ありません。
ヴィデオで観たことがある映画でも銀幕で観ると新鮮な感動、なんてしばしば云われますが、
それを凌駕している訳です。だって、同じようにモグモグ、それでいて毎囓り毎新鮮!
いやあ、食事ってやっぱり良いものですね。
こうしてこのマラソン、ゴールテープを切りました。

一日目と四日目は同じ店舗で買い、それ以外はすべて別の店舗でした。
あっち行っちゃ食べこっち行っちゃ食べ。
何処のもどれも美味しかったです。

長きに渡ってお送りして来た「ELSBはマクドナルドがお好き」、如何でしたでしょうか。
昨日からメガマックが復活しましたよ!
メガマックなんて普通に最高!

最後に辿り着いた想いは、「食事最高」という目も当てられない程に当たり前の想いです。
このように、ビッグマックマラソンには、これといって得るものなんてあれせんのです。
しかしながら、ビッグマックと僕の間には、
ブログが長くなり過ぎるに充分のストーリィがあります。
騙し絵みたいなものです。こっちの方が長く見えるわ不思議やわ、みたいな。
オビにだって、タスキにだって!

−本書の当初のねらい−
三月の時点では、関根さんの新作漫画は、
江戸っ子のファストフード、お寿司をモティーフにした少年漫画!
になる予定でした。
だから「ビッグマックマラソン敢行せり!」のお話から、
「江戸っ子のファストフード! それはお寿司だよね!」というお話に繋げて、
合点でぃ! となる予定でしたが、
前回もお話した通り、その後、色々と二転三転し、関根さんは試行錯誤を経まして、
より郷土への愛を全面に押し出した作品を創るべく、熱心に、
努め(目の前に蛇が通り掛かっても目もくれず掴んで投げ退かしていたのではないかという程に)、
新作は『タグレッツ』なる、
おそばをモティーフにした大人向け漫画に変更になりました。
しかしながら、立ち食いそばだって立派な和のファストフードですよね!
ということで近頃新しく仲間入りを果たした子、
a new kid on the block、『タグレッツ』を今後とも宜しくお願い致します!

この味良いねと思ったら、それでマラソンしちゃいなよ、エベレストライブラリ。
posted by エベレストライブラリSTAFF at 20:22| Comment(0) | 日記
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