2011年07月01日

アイルランドで笛を吹いたら。

こんばんは、
エベレストライブラリスタッフブログの者です。犬好きの猫舌です。

一ヶ月以上ご無沙汰してしまいました。
一ヶ月もあればスティーヴン・スピルバーグなら映画を一本撮っていますってんですよね、
勿論、プリプロダクションやポストプロダクション等々色々ある訳ですが、
それにしたって、まあねえ、やあねえ、
本当にすみません。

皆さんのご存知なさ気な関根さんの一面といえば、
カップ焼きそばフリークとか、その辺りではないでしょうか。
カップ焼きそば。
焼きそばとか炒麺とはまた別枠の、ひとつのジャンルです。
美味しいんですよね、あれ。
何だかたまに無性に食べたくなるのです。ペヤング等々。
カップ焼きそばを作る時に必要なのは、お湯です。
お湯は、英語では(色んな言い方はあるでしょうが)hot water、
つまり「熱い水」と言いますが、
「お湯」という個別の言葉がないことにいつも驚きます。
お湯、便利な言葉です。更には「熱湯」なんて言葉もあります。hotなhot water。
英語ではboiling waterとかでしょうか、「沸いている水」。
ただでさえ近頃暑いのにムワッとしたお話になってしまいましたが、
僕が今頭に想い浮かべているのはサラサラと流れていたりする冷水です。
滝壺傍の飛沫も良いですね。
雨の夕方の九段下とか門前仲町とか、とにかく街中で、
車の後部坐席の窓辺で絵を描く窓の結露と窓の向こうの雨の滴も良いです。

水には実に様々な表現があります。
水が含まれた言葉も好きです。さんずい、良いですね。「涼しい」とか大好きです。
水と人は切っても切れない仲です。水自体が切っても切れない感じだし。

水、
水は不可算名詞です、つまり、数えられない物に分類されます。
ところで、hundredという単語がありますね。
こちらは「百」という意味ですが、
「沢山の」「無数の」と言った抽象的な意味で使われることもあります。
そういえば自分にこんな名前を付けた画家もいました、フンデルトヴァッサー、
つまりハンドレッドウォーター、そうです、百水です!
百水!

このサイトのリンクにもある雑貨屋さん、
「雑貨店 百水」が先日、遂に開店致しました!

店長の山崎さんは、関根さんの高校時代の美術部のお友達です。
僕は目の当たりにしましたよ、美術部同士の阿吽の呼吸というものを。
この半年、店内の改装を自らの手でコツコツとしっかりとしっとりとされておりました。
関根さんもお手伝いをして、僕も何度か。其処で呼吸を見たのです。
板に線を引いたり、鋸で切ったり、塗料を塗り付けたりする際の計画伝達と実行の手際の良さ!
僕は軽音楽部だったのでそれにたとえると、
いきなり楽譜(TAB譜だよ)を配ってパッと演奏しちゃうあの感じかなあ。
軽音楽部はアホなのでどうでも良いのですが、とにかく元美術部員たちの手作業、
端から見ているとすこぶるかっこ良いんです。
本当、部活って無駄じゃあないです。
勿論部活だけじゃあありません、おふたりの美術能力の高さです。

僕は何年か前に斜めの屋根のお家で聴いたことがあるのです、
関根さんと山崎さんと、あと佐藤さんというBUCK-TICK好きの方の、素敵なお話を。
(BUCK-TICK最高ですよね、もっとBUCK-TICKの良さが伝わり易い世の中なら良いのにとたまに思うんです、『kick(大地を蹴る男)』のdevil and freudのライヴの映像を観たらあっちゃんかっこ良くて痺れました)
山崎さんがアイルランドに留学する時のことです。
女子校三人娘、関根さんと佐藤さんと山崎さんはお互いに笛を渡し合いました。
「何かあったらこの笛を吹くんだ、そうしたら助けに行きまさぁ・・・・・・」
これが民話ではないことに対して、
僕は思わず握り拳を作り、ふくらはぎで椅子をバブーと鳴らし押し立ち上がりましたよ!
すてきなお話です。
僕は何となく横笛を想像していたのですがホイッスルタイプだったとか。
キュート。

ふたりの友情が、時間と場所を飛び越えて、
千石で2011年6月11日、結実しました。
3.11、大震災が起きてしまいました。十年前の9.11も恐ろしい事件が。
しかしながら、今度の11はちょいと違います。ひっそりとすてきな良いことがありました。
百水開店。
6.11は明るい記念日になりました。
今やサウザンドストーンにハンドレッドウォーターありです。

アイリッシュ仕込みのセンスも手伝って、
店長さんが泰国だったりとあちこちを訪ねて巡り逢い、集めて来た、
クールな欧州雑貨や小物、いにしえの不思議な品々なんかが優しく並んでいます。
ペルシャの作家さんの絵本も売っています。
そして、我が日本のクリエイターたちの作品も売っています。

マモルさんの縫ったワッペン、ユミさんの焼いたグラス、キノウチさんの作ったスツール、
and more。
関根さんの漫画も置いています。
今は『ママール・フ・モモール、なりに』しか置いていません。
何でも先日、新潟から関根さんの漫画を求めて来て下さったお客様がいらしたとか。
本当にごめんなさい!
エベレストライブラリできちんとこまめに在庫情報をお伝えしていれば良かったのですが。
今後別の作品を入荷したらこちらでも随時情報を呈示させていただきます。
『まりちゃん』(まりちゃんはもしかしたら1+2をパックにして装丁を改良するかも知れません)、
『くばりんご』(これも印刷の質を高めたいところです)、『タグレッツ』、
知る人ぞ知る異色作『画が先、のち物語』も含めて、
お店に置いていただけるように進めてゆこうと考えております。

さて、百水です。
お店の入り口には、なんと、手作りの黒板が!
この黒板には、毎週、お店や周辺の情報は勿論のこと、それに加えて、
人々の繋がりから派生する奇跡的な即興によって生み出される言葉や絵が出現します。
開店当日、最初に刻まれたのは世にも美しいタイ語のメッセージでした!

何処に行っても同じものが買えること、それもとてもありがたい安心です。
しかし、百水にはもっと別ベクトルの安心があります。
手作りの温もりとオリジナリティに準拠する安心です。
何か、もっとこう、ちょっと何か違うものないかな、そんな時は百水を覗いてみて下さい。

英語圏で雑貨屋というと、
ガソリンも入れることが出来て、ハムやチーズや缶詰たち、
ジュースやチョコレートや飴や地図や如雨露や洗剤や文房具や野菜や果物やアイスクリーム、
必要なものが何でも揃う、広野の国道沿いにポツンとある、
そんなお店のイメージがあります。
日本にもコンビニの前身のようなそういうお店がまだ時たまありますし、
そういうところでおにぎりと水鉄砲を平気で買ったりして楽しむ僕ですが、
それらの雑貨屋さんとはまた別の、雑貨店です。
イカした小物が置いてある、独自のカラーのある世界。
zakka store、としか言い様がないです。
いつかこの言葉が日本由来の英語となって世界に広まると良いですね。
大風呂敷過ぎてそのまま飛んで行ってしまいそうですが。

百水です。
例えば日曜日のお昼、お散歩がてらに立ち寄るのにこれ程に特化している空間を、
僕は最近見掛けません!
打って付けです。
東京だと、もうちょっとメガロポリス寄りに進むと、
ちらほらお見受けするかなーとも思いますが、
文京区っていうところが、また良いじゃないですか。
文京区には美味しいハンバーガー屋さんもあるし、ほのぼのしているし、上品だし、
なんか世界が余裕を持って広々と存在している感じがとても良いのです。
東京をしばらく見ていると、結構、区によってそれぞれが持つ特色みたいなものが分かったりしますね。
北区、中野区、杉並区。足立区、豊島区、板橋区。練馬区、蕨市、文京区!
国境を越える度に、電柱たちに変な絵が描いてあるようになったりとか、
何かしらの違う風を感じて楽しくなります。
勝手にそう感じているだけかも知れませんが、
それはそれで僕のささやかな持ち物っていうか、
岩場で屈んで拾い上げ、魚籠(びく)にそっと入れて置いて、
特に目くじらも鳥肌も立たない、あり得ないくらい小さな財産として気軽に保持してゆけるような、
そんなミニ思想です。

そんなことは良いのです、百水です。

何度見ても目に飛び込んで来るその都度、
花びらが開くようにパァアアッ、っと僕を笑ませてくれるお品は、
「たまねぎ侍」の小さな木の名札です。
まだあるかしら。見つけてみて下さい。

お客様が日に日にどんどん買ってゆき、
卒業生を見送って新入生を迎えるかのように、僕は早く、どんどん新たなるお品が見たいです。

さて、
僕の愛車(自転車)の名前は、ほうき星の五号(a.k.a青りんご姫)というのですが、
とにかく、それを押して坂道を上っていても、
あ、その前に、
毎日色んなことがある訳です。嫌なことや辛いこと。
ムカムカしながら自転車を押して歩いていることもあります。
でもそんな時なんです、道すがら、
ふと、雑貨屋さんの温かくて柔らかい灯が目に飛び込んで来た瞬間、
すーっと怒りが収まります。
不思議なんですが嘘じゃないのです。
嘘じゃないだけのことでそれはもう真実なのです。
雑貨屋さんにはそういう力があるのね、と思うのみです。

「雑貨店 百水」、何卒宜しくお願い申し上げます。

〒112-0011
東京都文京区千石4-46-7 千石アパート201
電話/FAX:03-6912-1450

雑貨店 百水(ひゃくみず)

営業日  土日祝日
営業時間 12時から20時まで

http://hyakumizu.jimdo.com/



明日の活力をこまごまと、良かったら名前だけでも憶えて行って下さい、エベレストライブラリ&雑貨店百水。
posted by エベレストライブラリSTAFF at 07:28| Comment(0) | 日記
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