エベレストライブラリスタッフブログの者です、久々に食べる手巻寿司の大ファンです。
またもや長らくブログを斥けてしまい申し訳ございません。
本当に、パッと見ジッと見何のその、
進んでいるのかどうかさえ見ていて全く分からないようなヨチヨチサイトですみません。
明日5月5日、東京ビッグサイト東4・5・6ホールにて開催されるコミティア104に、
関根さん、出ます!
エベレストライブラリ、ブースナンバー「え10b」でございます。
前日の告知でごめんなさい。
何卒宜しくお願い致します!
さあ、今月のエベレストライブラリは……!
新刊、『タグレッツ』新装版+α、有り〼!

数ヶ月前、
屑図書館エベレストライブラリの最終防衛線にして守護神たる吉井ちこ様と、
関根さんで話し合って、
「何か過去作を綺麗にして再リリースしよう」ということで、
関根さん自身のお気に入り、『タグレッツ』が選ばれました!
そして、B面として、
『タグレッツ』の続編を新たに書いて併載することが画策されていました。
おそば、替え玉。
白石と作並のその後を語ることでタグレッツの世界観が拡張される予定でしたが、
なかなかどうして納得のゆく作品にならなかった為、タグ2は今回見送ることとなり、
代わりに別の未発表作品を添える運びとなりました。
quality over quantity(量より質)を採択させていただいた、という次第ですね。
『かわいい景色』、
2003〜2004年頃に書かれた作品です。
前に出過ぎず、らしさはたっぷり。
今となってはB面になるべくして産まれて来たかのようにも思えてしまう、
そこそこの清涼感がある、
民宿の夕食にスッと並ぶ地元の名産品で作られた小鉢的逸品にございます。
関根さんの作品も、時代と共に絵柄や内容が刻々と変化しております。
2003年、『H』後期、この頃が好きー、というかたには、
あの時代にひっそりと創られていた幻の作品として、
ミッシングリンクのように殊更お楽しみいただけるかと思います。
勿論、最近セキネラーになって下さったあなた様にも、
一周して逆に新鮮な風を感じてもらえるものであります。
先日、黒沢清監督の2003年の映画『アカルイミライ』を初めて観ました。
とても面白かったのですが、若さを凄く感じ取りました。
僕も誰もがあの頃より少し齢を重ねた訳でして、
今となってはちょっとした異国情緒のような、異年代・異世界感。
今知る今の自分とは別腹としての、若さを感じたのです。
あの頃の日本の、静けさと涼しさのある小粋な作品の世界の若さを感じたのです。
クラゲ、ツナギ、工場倉庫風景、溢れる光。
当時に観ていたら今よりももっと何倍もどっぷりハマっていそうです。
そして、こんなことを言うのはおこがましいのですが、
あの時代の関根さんの作品の空気感にも似ているなあ、と思いました。
同時代性とでも呼ぶものでしょうか。
凄く心地好く、清々しい味があるのです。
加えて、黒沢さんつながりでかずこさん、
先日、2003年頃の森三中の三人を『アメトーーク』の総集編で観た時、
十年前の関根さんの雰囲気に通ずるものを割りとヒシヒシと感じました。
ファッションとか、ギラっとした目つきとか。
十年一昔とはよく言ったもので、
本当に何か一風、味が変わる、良い意味で、そういう節目にも思えたのです。
そんなこんなで、タグレッツとかわいい景色、
しょっぱいものと甘いものじゃあないですけど、
デコボココンビコラボな良い組み合わせです。
『タグレッツ/かわいい景色』、
書き下ろしの表紙が目印です。
目印も何も、それそのもの、それ自体がその実物です。
「タグレッツ、前に出た時のやつ持ってるよー」という、
実にお目が高かった素晴らしい皆様には、
「またタグレッツかあ」ということになってしまってすみません。
自己申告していただけると、何かプレゼントがあるかも知れません。
そして更に!
『線と情事』という新創刊の雑誌に、
関根さんの漫画『平行猫』が掲載されています!
こちらは中野の書店「タコシェ」様やその他いくつかのお店で販売中です。
明日のコミティアでは、NECOfan様のブース「あ30b」でもお買い求めいただけます!
テーマ:猫、豪華執筆陣ですのでどうか、どうぞおひとつモフモフお願い致します!
さて、駈歩(かけあし、お馬用語)でお伝えして参りましたが、最後に。
本番はもう明日ですが、関根さんは現在もうひとつ、新しい漫画を書いています。
綺麗で長いものとはいかないかも知れませんが(つまり、手刷りの短編になりそうです、お慈悲を……!)
完全新作、何とか間に合うよう頑張りますので、こちらも宜しくお願い致します!
春光乍洩、そば湯までじっくりお楽しみ下さいませ、エベレストライブラリ。